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1113 亀山義之

視野広げ 科学するのさ 広域科学

科学分野のイラスト

■世界は果てしなく広がっている

 学校の授業は、やっていることが窮屈に思えて仕方なかったのですが、ある時、教科と教科とをつなげて考えてみたら、少しだけその窮屈さから解放されました。大学では、より細分化、専門化され、深く勉強する方向に進むみたいですが、私はそれがイヤなので、自分に合った勉強ができるところはないか調べてみたところ「広域科学」という分野を見つけ、興味を持ちました。

■広域分野とは

 広域科学は、自然科学の研究に残された大きなテーマに取り組む学問です。
 近代的な科学の方法論が確立して以来、自然科学の研究は、数学・物理学・化学・生物学・地学という研究手法を異にする5つのジャンルで進められてきましたが、連携研究が進まないという弊害がありました。広域科学は、文字どおり“広域”の(幅広い)理学領域を融合させる学問分野で、いろいろな理学研究者が専門知識や技術をもち寄り、長期的な展望をもって基礎的な理学をじっくり研究する、というまったく新しい学問手法をとります。

■何を学ぶのか

 学ぶ内容や教育目標は大学によってさまざまですが、基礎課程で、数学・物理学・化学・生物学・地学という理学5分野の概論を並行して学び、各分野の基本的概念と総合的な思考力を倍養する点では、多くの大学に共通した部分です。
 国立大学の理学部に多い「理学科」「自然システム学類」では、1つまたは2つの理学分野をベースとし、いくつかのコースが用意されています。一般にコース間の垣根は低く、また、他コースの科目も幅広く学べるなど、双方向的な履修スタイルが採用されています。専攻分野に閉じこもらない柔軟な思考力、応用力を養うことが可能です。

■がんばれ日本!

 科学分野の論文数が日本は少なくなっていて、2018年に発表された2016年の日本の論文数は6位に後退しました。2022年8月のNHKのニュース(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220828/k10013791031000.html)では、自然科学分野の引用論文数 日本は過去最低の12位に後退と伝えています。将来研究者を目指すかもしれないので、現役の研究者には頑張ってほしいものです。
表1 論文数と割合
順位20062016
1中国18976042616518.6
2アメリカ38311540898517.8
3インド385901103204.8
4ドイツ844341031224.5
5イギリス88061975274.3
6日本110503965364.2
-世界15674222295608100
日本の科学と技術「論文数世界ランキングで日本は6位に後退」(http://scienceandtechnology.jp/archives/16646
(2023/07/27)

■参考図書

 逆引き大学辞典 2024年度版(廣告社株式会社)